2008年11月13日

きっかけの本

地方出版物販売コーナー.jpg


現在開催中の「土地の記憶」展、
連日愉快な出会いがあり、テーブルにおいたアンケートに始まって、
なんとも話の弾む企画であります。
土地のお菓子…それはまさに、
縁側で、あぜ道で、おばあちゃんの部屋で、
久しぶりに訪ねる友人、親戚、恩師のお宅で、、冠婚葬祭で、
いつだって、一息ついておしゃべりする時の傍らにあるものでして
まして東京で地方のお菓子となると、故郷の話、旅行の話、テレビで見ただの本で読んだだの、そのお菓子自体が話題になるもんだから、
も〜話は尽きないのです。
見ていても楽しい。お菓子は罪がない。

で、なんでこのようなちょっと変った企画が実現したのか。
企画者の紀村朋子さんは、長年本に関わってきた方です。
普段はライターさんであり、編集者さんです。
よくニワコヤの定食なんかを食べに来て下さるお客さんでした。
と、ここまで書いていつからこんなことになったのか思い出せない。
でも、確かにきっかけになった本がありました。

中村汀女、ふるさとの菓子.jpg

これです。
紀村さんは山渓の仕事をしていらして、よく地方に取材に行かれていたので、お土産を持ってきて下さる。
地味な滋味菓子。
私も、対抗して帰省した折など、より地味な滋味菓子をお返しする。
そんな中、「この前のけんけらね、この本に載ってたわ」
と持ってきて下さったのが、
昭和30年発行の、中村汀女さんの「ふるさとの菓子」(写真右)
(左、半世紀の歳月を経て、今年9月にアドスリーより復刻。)

読むと、いわゆるガイドブック的なお菓子の紹介とはまるで違う、
そのお菓子を前に、自分の言葉で自分の感想を述べ、俳句を添えてあるというものなのだけど、一言一言が優しく、時代を映し、人を映し、どれもせつなくなるほど。
泣けてくるほど。

話はふくらみ、各地の滋味菓子とそれについて書かれた文章をリンクさせて展示したらおもしろいね。
となった、はず。

そして、紀村さんがいつか開くであろう小さな文庫に
おちこち文庫、と名前をつけて、
その助走企画となりますよう、私も紀村さんも手探りでやってみたわけです。

おちこち文庫スリップ.jpgおちこちさんの本棚.jpg

つづく〜。





posted by ニワコヤ at 18:50| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この企画、ぜひ次回は岩手のお菓子送って参加したい(笑)。渦巻き柄の手のひらより大きいカリントウや、丸く大きく湿ったおせんべい(山田せんべい?)は今回あったのかなぁ。
そして、いちばん上の写真の中にあるのは、雑誌「てくり」?もしそうだったらうれしいなぁ。好きな本なので。
Posted by トミ at 2008年11月16日 05:19
おお!とみ!
よく分かったね〜。てくりだよ。
この内容で500円はよく頑張ってるね、と評判。
そ〜か〜、うきせんべいはトミに送ってもらったらよかったんだ〜!気がつかなかったあああ。

Posted by うえき at 2008年11月16日 23:59
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